九州電力は26日、玄海原子力発電所3号機(佐賀県)のプルサーマル発電を一時停止すると明らかにした。プルトニウムとウランをまぜた核燃料「MOX燃料」を使う国内初の商業用プルサーマルを始めてから停止は初めてという。2月2日からウラン燃料だけを使い原発の運転は続ける。
九電によると、玄海3号機では2009年11月、国内の原発で初めてMOX燃料を原子炉で使い始めた。使用済み核燃料からプルトニウムを取りだす再処理とMOX燃料の加工をフランスの企業に依頼し、これまで燃料集合体36体、約1・5トンのプルトニウムを消費した。
だが、現地に貯蔵するプルトニウムの在庫が尽き、新たなMOX燃料の製造ができなくなったという。国内でプルサーマルを続けるのは4基のみ。四国電力も伊方原発3号機(愛媛県)でプルサーマルを続けるが、同様の理由で今年7月から一時停止する見通しだ。
大手電力10社は、約35ト…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル